2012年03月30日

春嵐

先日、隣の学校の先輩に手を引かれて母校を訪ねた。
校舎に入ったのは卒業の年以来だが、数十年の時を越えて変わっていない昔の面影を沢山見付けられて、感じ入ること多く、コトバにならぬ程有難い想いに満ちた散歩だった。
仲良しのテニス同好会の相棒だったピシは、今日が確か誕生日。・・・毎年31日に思い出していたが、30日だったのだと記憶が蘇る。
壁に高く掛けられた歌詞を辿りながら大好きな校歌を歌ったら、隣の学校の人が傍らで微笑んで聴いている。なんか面白いな。

春の息吹は懐かしい。ごぉ・・・ごぉぉ・・・、風の中に花の目覚めの溜息が混じる、この記憶は暗欝に包まれた幼少の私を、美しい覚醒へと誘い、未来のいつの日かの暖かい優しい時を約束してくれるようで、萎む心を支えてくれた自然の大いなる愛の思い出・・・。
木の桟のつめたい窓硝子と埃の匂いにむせそうな厚手のカーテンの隙間、その辺に漂う姿は見えないけれど何かが息づいている時のかけら、それを感じながら、春が忍び来る宇宙の音を小さな頭の中に受け入れた。

三月も終わりに近づき、人々は年度末の忙しさ。のほほんと闘って生き延びる私は、遠い時の思い出と交信しながら、この春の宇宙を聴いている。時は遥かに遡り今に映り明日を滲ませ、スプーンに誘われ描かれてゆくミラクル模様のお茶のよう・・・。

・・・さまざまな想いが満ちてくる。生まれた想いは成長する、健やかに。気になっている友の顔を浮かべ、謝れる機会を与えられたことに感謝する。先週目覚めたクロッカス。外壁の隅、あちこちで頑張っている新調したてのドレスの虫たち。頂いた3月のお菓子はまだ随分残ってる。絵はがき三万九千枚の記念にとプレゼントして貰ったアールグレイ、最後の茶葉を大切に味わう。エリスとジョビンの大好きな3月の雨、あれは9月で軸の反対側だけど、明日の雨予報の世界を想像しながら旧びた神経に吸い込んでみる。・・・あの曲あの人聴いたかな。

吹き荒れる風、南から。
さまざまな過去の闇から旅立ち、前に広がる光に向かう。
なにもかも、優しい穏やかな気持ちになれそうな、・・・それもいいのだろうとの想いを広げる。
今年の3月30日、今の私のこの中で・・・。
posted by はるな at 14:49| 東京 ☀| 日記 | 更新情報をチェックする

2012年03月29日

充足

例のお決まりの悪夢に突き落とされて
退廃の風景をまたうんざりと彷徨う
其処に天使が降り立って
私を別天地へと連れ去ってくれた

生きていれば様々な変化が生じるが
あまりに好ましい明るい光に
戸惑いはあるが何故か疑いはなくて
陰りの無い胸の心地良さに安堵する

もっとずっと先の景色は観えない
ただ今という時がなんだか美しい青の中
不思議だけれどこれで充分だと満たされる
不安な昨日も明日も気にならない・・・平和のしあわせ
posted by はるな at 22:52| 東京 ☀| 日記 | 更新情報をチェックする

2012年03月28日

お散歩気分

友人に誘われ、昨日井の頭公園西園のカワヅザクラを観に行きました。
毎年この桜は2月には咲くので、今年は1ヶ月も遅れているのですが、5分咲き程に華やかで、花見に来た人たちもまばらに居て、ようやく春らしくなったかと少しホッといたしました。

こんな具合に近頃、散歩時間を満喫している日々です。そして穏やかな日常の中で、暫く描けなかった絵が歌い始めました。じっくり描くようなものではなく、散歩の中の素描の絵が少しずつ生まれてゆきます。それがとても嬉しいのです。長いこと息を止めたまま生活してきたけれど、美しい花畑の中でやっと深呼吸が出来たような、そんな開放的な気持ちです。

新聞の一面に載ったりもして、意識した方も多いと思いますが、ここ最近の三日月と星たちの西空のショーはドラマティックですね。西へ行く程にお月がオレンジ色に輝いたりして、こちらの日々のドラマに彩りを添えてくれるのです。沢山の誰かが様々な思いを浮かべながら、あの空の絵画を楽しんでいるかと思うと、本当に宇宙は無限に神秘です。

前の日まで星たちに挟まれていた月が、昨日はひょいと飛び出して良い形を作っていたけれど、今夜の月星物語ははどんな展開になるのでしょう。続き物のドラマを大変久しぶりに楽しんでいる、たのしい自然の贈り物に感謝。

小道を辿り、梅・桃・桜、素敵な散歩、月と星。
皆んなみんな連れだって、今日はどんな散歩になるかしら・・・。
posted by はるな at 15:19| 東京 ☀| 日記 | 更新情報をチェックする