2014年11月28日

毛糸ほこほこ

寝転がって1時間もかけて靴下の毛玉取りをした。前にプレゼントして貰ったウール100%、そろそろ今年も履こうとしたら、いつしか凄い形相になっていた。何をこんなに手間暇掛けてるんだろうと思いつつ、やり始めたら終わるまで作業の手が止まらない。かっぱえび煎の魔力か、いやこれは瞑想に近い。そっと毛玉を摘まみ取りながら、ひどく静かな気持ちになり黙り込んでしまう。以前よくカニを食べている時は人は皆黙りこむと言ったものだが、最近はカフェでも学食でも飲み屋でも、一人の世界で皆カニを食しているのか。いや、カニの方が覚醒かもしれない、空っぽになると言うより毛玉取りつつ様々を思い巡らせる。

そう、カニのこととか、ああ毛玉取ってる懐かしいナとか。近頃は化繊でも開発素材が毛玉など作らせないのか、この作業自体数十年ぶりの気もする。いや、昔カレのセーター黙って綺麗にしてあげたこと、あったっけとか幾つか思い出す。それでも中学生ぐらいの頃か、毛玉をあんまり取っちゃうと薄くなって好くないみたいよ、って聴いてから取り過ぎぬように気を付けてたっけ。でもこれじゃあんまり凄いもの、毛刈り前の羊みたく貫禄あり過ぎる靴下。片方綺麗にしてもう片方と比べたら、ああこりゃやはりやった方がいいヤと、自信持って続行。

時間掛けてと苦笑して、動物の毛繕いや虫の羽繕いを思い浮かべる、あの美しい営みを。すると、こんなことを丹念にやりながら、決して暇つぶしでなく、忙しい中、大切なこととして行なうのは、恥ずべきことではない気がしてくる。多くの女の人達のエステやお洒落についても浮かんでくる。繕いものをすぐに見付けては、いつもきちんと直してきた母の姿や、裁縫を当たり前のようによくした時代の女の人達のことや。私はホツレ糸を結んで目立たぬように切る位はしてきたが、割とテキト〜に済ませてきたな。それからお洒落の方も、お出掛け前に時間を掛けて支度するなんていう、まいぶーむは数年の内で、後はそこそこ程度だ。

先日届け物に来てくれた友だちに、頑張ってちょっとした持て成し料理を作り食べて貰った。友だちはメインの届け物をすっかり自宅に忘れたままで私の手料理を楽しみにやってきて、喜んできれいに平らげた後、時間だと言ってとっととエステへと走り去った。その笑える行為を悪がって、夕べ遅くにポストに届けておいてくれたが、一緒に可愛い手紙を添えて素敵なネックウォーマーとケープが入っていた。ラッピングが大き過ぎ取り出して直に入れたらしいが、ポストにもこもこ冬の毛糸の届け物、・・・拾った栗にアリガトウのメッセージを刻んで、以前少女がポストの中にコロコロ届けてくれたことを思い出した。ウォーマーには正月用の茶の湯の持て成し菓子みたいに美味しそうな、ピンクの大きな牡丹のお花が付いたりしていて、朝から失敗ばかりでしょげていた気分をすっかり元気にしてくれた。

イルミネーションウォッチングに走り回っているアクティブな彼女は凄くお洒落な人で、お洒落のゆえに昔から待ち合わせに遅れてくる人だが、あまりに完璧に着こなしてくるのでこちらも楽しみだし、待たされても、まぁしょうがないかと許せちゃうほど。そんな彼女がチョイスしてプレゼントしてくれた物はとってもお洒落で、私が選ぶようなのとは流石違うナ〜と感心しながら、首に巻いてみる。対照的に私の方は、近頃たまにしか外出しなくなってしまったが、家の中で着飾って過ごすのもいい気分。寒い冬に目覚めた小さな羽虫が仲間も見当たらぬ世界で、誰知らず光の中できらきらと、ゆっくり大事に羽繕いするように、私も女の人らしく鏡見て、えへへ似合うかなと一人微笑むのもイイ。

少し暖かいお家の中で、毛糸の首巻きに毛糸の靴下、もこもこ、ほこほこ、温かい・・・。♪
そんな冬の入り口である。
posted by はるな at 16:42| 東京 ☁| 日記 | 更新情報をチェックする

2014年11月24日

3連球

勤労感謝の日を挟んで、世の中はお仕事がお休みの方も多くいらっしゃることでしょう。皆さまはいかがお過ごしですか。昨日一昨日まるで怖いように暖ったかくて、春咲きのお花もいくつかフワリと目覚めてしまって、思いがけずに可愛い子たちに会えて嬉しかったと、単純に喜んでみてもいいのですが、やはりなんだか怖さを感じてしまいます。そして地震があったり、不安な気持ちの人も多いでしょう。

近頃、周りの人たちのバースデイ続きだったりして、お祝いやパーティーやら賑やかに、HOTで楽しい時間を過ごしつつ、勤労に感謝しつつセッセと製作に取り組んでいます。井の頭の絵はがき屋の頃は、やはりこの時期忙しく、製作に出店に接客にと有難く働きながら勤労感謝の日をしみじみ過ごしていました。今は体調と相談しつつ休み休み、この時期恒例の来年のカレンダー作りに日々励んでいます。

贈り物やお祝いは時を輝かせていいものですね。久しぶりの人をお祝いしたり、毎年と違うお持て成しを試みたり、思い付いて労いや感謝の気持ちを籠めて何か贈ってみたり、お料理も結構頑張れちゃったり・・・。笑顔と楽しい時間が沢山広がって、本当に心ある相手あっての今日のしあわせだと思います。

時の色はクルクルと変化して、色んな時間の中で新たな景色を眺めている。一人の時間も好きだが、人と過ごす時間( この人とだとこんな色、そこにあの人が加わるとこんな色、天気や気候や様々な状況の偶然のひとときの眩しい程の和 )の中で知らぬうちに変化する自分に、ふと気付く。あれ、この人と居てこれが日常みたい?と。いえ、この変化に満ちた旅のような時間こそが昔から私の日常だっけ。

私の周囲は皆、年末の忙しさで土日も仕事を休めないなんて人も多くて、身体を壊さぬよう気を付けてほしいと、皆自分をつい棚に上げては互いに心配し合ったりしています。
食と休眠と楽。今、自分で心掛け、人にも案じてしまうポイントです。あと、適度な運動・・・。

ええ、数日前に、成り行き上、大きな公園でグローブを付けてキャッチボールをしました。体調不良には不適当かというと、案外、実に大変体質に合っているようで、まあ楽だったこと。四半世紀前に、小学生の頃に高校野球強豪校3校の監督がスカウトに来たという友人が私にキャッチボールを仕込んでくれたのですが、昔取った杵柄ではないけれど、私のキャッチボールっぷりは普通の女の人並ではないそうで、大変驚かれてしまい、へへぇちょっと自慢げな気分。しかも日頃のトレーニングの成果か、以前より長く投げられる。

で、結びですが、今回の世の3連休、私は休みつつもかなり頑張ってるなぁ、私の周りも皆んなね。ってことで、気持ち良く勤労直球3連球ってとこかな。と♪三連球の皆さま、ふれーふれーふれー!!!
そんで私としては、キャッチボール20年ぶりにやって、以前借りて使っていたものより、先日お借りしたグローブの使い心地が夢のように素敵で、今欲しい物って何かって言ったら、他にはさして思い付かないけれど、自分にピッタリの野球のグローブ・・・うっとり思い浮かべて胸の辺りがほっこりするのでした。

posted by はるな at 12:15| 東京 ☁| 日記 | 更新情報をチェックする

2014年11月20日

カリフラワーズ

テレビなるモノを観ていたら、カリフラワーって栄養も豊富だし美味しくて、こんなにいいんだヨ ♪ とやっていて、でも私はそれを観る2週間ほど前に、数年食べていないだろう、そして自分で確か買ったことのないカリフラワーを何故だか突然に思い出して、友人に頼んで仕入れて毎日食し始めていた。テレビ番組は割に人気らしく、友人は「 明日から観た人たちに買い占められて、暫く手に入り辛くなるかもよ 」と。

そんな話を別の友人に話すと、へ〜そんなにイイなら買ってみようと、次の日早速、三鷹の地場野菜でいいのが有ったぞと、採れたてのカリフラワーを届けてくれたが、それは初めて見る紫色のカリフラワーで、まるで上手に纏められた小さなブーケみたい。これ、そのままふんわりと似合いのカラーペーパーでくるんでリボンで仕上げたら、それだけで花束としても充分贈り物になるなナと、とても感心した。

カリフラワーもブロッコリーのように、あの硬い顔の部分は花芽で、やがてヒューと伸びて育てば黄色の菜の花が咲くようだ。あまり花が咲いてしまったりすると、食とは別の感覚が湧いてしまうので、これは食材だからという受け取りのままに感謝して、花咲く前の旬の内にさっさと頂きたいと思う。
が、数週間前に人から頂いた巨大ひょうたんカボチャは、日々色を変えながら台所のテーブルの上で美しく存在し、毎日挨拶などしていたら( カボチャのお尻に知らぬ間に可愛い犬の絵など描かれたりしてなおさらに )そろそろ頂こうかと思いつつ、なかなかナイフを入れることが出来ない。

世の中は、色んなものが流行っては風に散ってゆく。‘ 紅茶キノコ ’の頃だったか、昔遊びに行った先の数軒にお父さん使用の‘ ぶら下がり健康器具 ’なる大きなものがリビングの隅に有って、若いお父さんの居るお家は違うなあと思った。思い出したのは数年前で、ぶら下がるのがとても佳いことだと聞いたりして、時折公園などで見掛けると必ず試していたが、人気だったぶら下がりの公園の鉄棒が撤去されると教えてくれた人と、先日ふたりで最終日にぶら下がり収めに行ってきた。ぶら下がっていられるのは数十秒だが、最初の頃は1秒で悲鳴を上げていたのが、今はお陰で30秒は下がっていられる。ありがとう!と、鉄棒にお礼を告げた。

一時流行って消えてしまっても、良い物は再び見直され浮上するが、本当に必要とする少数の人たちの間でのことかもしれないが、もともと経済とは関係なく、少数ながら重宝されれば物は活かされ、互いに素敵な関係になる。単なるヒステリックな流行など社会現象と質が違い、心のある価値が生まれるだろう。静かなブームには説得性がある。・・・みんなみんな、何処へ行く、カリフラワーよ、何処へ行く。

カリフラワーは、この数日もいつも完売などではなく、ここ数十年人気もなく出荷が大変少なかったところ、あの番組で出荷を増やすことになったか判らないが、テレビ辺りではきっと日々、あれがイイこれもイイと頻りに伝えているのだろうから、カリフラワーオタクが激増することもきっとないだろう。
なぜ私が突然カリフラワーかというと、自分に合った食をいろいろ想い浮かべていたら、乳児時代の私が大変お気に入りだったことを、昔いつしか母に聞いたことを思い出したのだ。

私の周りでは暫く流行りが続くのかもしれないが、皆の間で廃れてしまっても、私のカリフラワーブームは当分続く様な気がする。

( 今朝、ようやく白をたいらげ、緑のブロッコリーも茹でたので、そろそろ紫カリフラワー、明朝辺りに頂いてみます。生やら茹でたのやら色合いに他の素材との相性に、お味も楽しみです。)
posted by はるな at 12:42| 東京 ☀| 日記 | 更新情報をチェックする