2016年08月31日

記念日の回想

きのうは記念日で、一日、背中に浮かべてた。
あの日、頼りない一枚の背中が、一片の掌に恋をした。
何十万の背中と何十万の掌の中で、たった二つが出逢う奇蹟。
あの時の掌のコトバを、ずっと忘れずに居たいと、背中の胸に願った。
気まぐれの様な人だけど、その掌に問えば、今日も同じコトバが返って来るから。
手前勝手に信じていよう、時の風に靡く髪は、すっかり伸びても、背中にいつも恋を乗せて。
posted by はるな at 21:42| 東京 ☀| 日記 | 更新情報をチェックする

2016年08月30日

アナタの歌 ♪

群衆の去った街の広場で 私はひとり
まだ同じ歌を唄っている
理由の言い訳よりも ただひたすらに

ぽつんと佇む私の肩に 一羽の蝶が
舞い降りて口づけをする
ありがとう どの道こんなもんだよ

いつも群衆は ひと塊の気まぐれで
賑やかに押し寄せては 
私に活気与え 風と共に去って行く

新しい波を捉えたんだね 羊らよ
残された場所で祈ろう
不器用な私は 自転車にも乗れない 

風が私に教えてくれる 私の歌を
そうして聴いてくれるかな
いつか それぞれ一人の耳と心で

群衆に紛れて 掻き消される歌の命
アナタも大切にしてほしい
器用に 不器用に独り残されながら
posted by はるな at 12:00| 東京 ☀| 日記 | 更新情報をチェックする

2016年08月26日

サマータイム

どこまでも続きそうな しつこい残暑の中に
じんわりと したり顔に広がる秋の匂いの中
堅い意志を持った氷の蕾 冬の笑顔が見える

季節はいつも容赦せず 職人の仕事のように
淡々と今の景色を塗り替えるが 安堵を呉れる

夏の輝きは憂鬱な混沌 重い湿気と黄色溜息
外と内とが混ざり合い 果てない沼を作り出す

朗々と歌っているのは サラ・ヴォーンの喉
堂々たる落ち着きに 私は気持ちの栄養を得て
これまで過ごした 様々の時の勲章を眺める 

新しい風を起こし挑んだとて 季節は自然に
私たちを何処かの岸辺へと 導くことだろう
新しい冬は どんな色の輝きを呉れるかしら

鳥たちは歌う 自らの人生を讃えるが如く
自分と人との隔たり そも自分とは誰かと
問いの内に 歌は両者を取り持ちて励まし

夏鳥の歌ごえが 日々いつも響き渡るのは
命の海の吐息の 有難き必然の癒しだろう

今はただ 懲りず流れる汗を拭わぬままに
ただ朦朧と 湿気と陽炎揺れる名残りの夏に
この時限りの 私とあなたと全てを溶かして
posted by はるな at 12:09| 東京 ☀| 日記 | 更新情報をチェックする