2016年11月28日

笛を吹く人、その後・・・

9年前の或る夕べ、彼は大きな木の下で笛を吹いていた。伸びやかに景色に溶けてゆく音色と、音が作り出す光景の美しさを描いておきたくて、薄闇の中で思わず手持ちのノートにペンを走らせた。・・・それが私と彼との出逢い。

小柄だが大人びた口をきく中学生だった彼は、スラリと背が伸びて見るからに好青年になった。年齢を感じさせない彼の印象はそのままなので、音に対する変わらぬ彼の姿勢なのだろうと頷ける。彼の音は進化し続け、今、新たな挑戦を目論みかけているようだ。

ニューヨークに住んでいる友人に、彼を紹介したくて連絡すると、近頃暫く東京に居るようで、あちらで顔合わせが出来たらとの私の勝手なイメージはお預けになったが、向こうのJAZZクラブの老舗に吹きに来る大御所のライブに合わせ、彼が用意する音のCD作りに、私も便乗させて貰えて嬉しい限り。

体調の都合で以前描いていたような絵が描けなくなった私だが、今の自分に可能な良いセッションをしたいと、さんざ彼の渡してきた音のサンプルにケチを付けて葉っぱを掛けておいて、こちらのテンションも上げさせて貰ったら、進化している美しい音に誘われて、ここ数年ずっと描けなかった繊細なタッチのものに仕上がった。

後で彼に観てもらうが、今度は向こうが私の絵にケチを付けるかな。本気で良いものを仕上げたいと高められてゆく作品は、みんなのものだから、素敵なセッションに感謝。私が彼の年齢だった時分、音楽をやっている同世代の人たちと、譲らずに音と絵のセッションを模索していた、あの頃と私も変わらない。

『 ここからです 」と、言葉少なに語った彼の音にエールを贈る想いも籠ったか、描かれた絵は自然と、木の下で笛を吹く人の絵に仕上がった。伸びやかに幹を伸ばし青々と茂る、育ちゆく傍らの木こそは彼自身の姿である。
posted by はるな at 12:13| 東京 ☀| 日記 | 更新情報をチェックする

2016年11月26日

サラダとダンス

毎日サラダを食べている 人参玉ねぎエシャロット
細かく刻んでとととんとん それから何を混ぜようか
昨日友人がまた 色んな野菜を差し入れてくれた!
ケールパセリ京菜青しそ レモンキャベツアボガド
温室トマトに柚子ドレッシング ぱりぱりぱりもりもりもり
なんだかウサギになったみたい 学校の飼育係思い出す
キッチンで私が私を育ててる よく食べて元気になあれ
御馳走さまの後縁側に出たら 草たちが妙に親しげだ
お日様受けて一杯いっぱい 話しかけてくるるるるん♪
お腹の中の葉っぱ達が 呼応して手を振る仲間仲間
栄養が眼から入って来る もりもりもりもり美味しいナ
ああ食べちゃっても笑ってくれる 優しい緑の葉っぱ達
からだもダンス心もダンス 沢山の緑の手に誘われて
サラダとダンスお日様浴びて しあわせのダンスを踊ろ♪
posted by はるな at 11:49| 東京 ☀| 日記 | 更新情報をチェックする

2016年11月19日

月光りんご

月の明かりに包まれながら過ごしている近頃、そう言えば日々集まってくる一つのアイテム、りんご。
数日前に赤いリンゴを買って貰った後で、久しぶりの方から大きな黄色いリンゴのイラストの展覧会の案内のカードが届き、数日後の帰り道にお土産に持たせてくれたのは信州の黄色いリンゴ、若き友人が渡してくれたCDに添えられてあったのは裏全面リンゴ模様の便箋で、ラジオからはヨースイさんのリンゴ売りの歌なぞ流れてくる、で、この数日のうちに急に数十年の壁を破って親しくなり、今日も身体の治療にやってきてくれた中学時代の友が手渡してくれたのは、これ月明りと言う名前のリンゴなの、と、黄色地に桃色の虹が浮かんだ綺麗なリンゴ。
以前から日記に偶然の不思議について書いてきたけれど、その訳を探すことはせぬままに、相変わらず面白いなと、さらりと流しながらに、とうとうリンゴに映った月の光を、感謝しつつ明日、朝日に当たりながら頂こうかな。
出会う人、思い描く人、沢山一杯、イメージは何処までも広がって、月のリンゴのようにまぁるく繋がってゆく。心をもって、ありがとうと言えば、相手の心を乗せた、ありがとうが返ってきて、このコダマは光のごとく意味を広げるものだなと、感心する。
少しずつ、少しずつ、私や沢山のアナタの掌で、幾つもの月のリンゴは育ってゆく。焦らず自然に、やがてこの世界の機は熟してゆくのか、そんな気がしている・・・。
posted by はるな at 21:51| 東京 ☀| 日記 | 更新情報をチェックする