2017年02月22日

縁 en 円

これまでに 沢山の人たちが
私を馬鹿にして 過ぎてゆきました
私が この世に生まれて間もなく 
彼らは 私の前に度々現れました

こんにちは さようなら
そうして私は 大きくなりました

本当の私を 知ろうともせず
自分の素顔を 隠したままに
今も悪戯に 多くの人がやってきては 
私を馬鹿にしながら 去ってゆきます

心と頭を痛めながら 私は黙って
その様子を 許し眺めていますが
私は決して 私の核は手放しません

彼らは大して 私に用のなかった人々で
私にとっても そうなのかもしれません
私には 学びを下さった人々ですが
彼らは皆 顔のない人々だったのです

暫し立ち止まり 私に希望と失望を与え
やがて通り過ぎてゆく 群衆の中で
私は時々 幾人かの本物と出逢います

それは はっきりと顔を持った
互いに 掛け替えのない同士であり
互いの顔を しっかりと見詰め合い
易々と立ち去ることのない 深き縁

時を越え 今も光の中で美しく眩しい
どこまでも いつまでも 深く交わる
えんまどか の中に ( 縁 en 円 )
私は生きて 活かされて・・・
posted by はるな at 11:28| 東京 ☀| 日記 | 更新情報をチェックする

2017年02月17日

春一番

とても懐かしい香りの風に包まれて、一日、足元の土と草葉に触れて時を過ごせば、私の存在の忘れかけていた故郷が見えてくる。あれは1歳かひょっとするともう少し前。そして2,3歳の頃、また4,5歳の頃、・・・いや、毎年ごとにも、今日と同じ風の匂いが満ちていたことを覚い出せる。赤子の頃から思春期までの記憶が特に色濃い。

今はすっかり自分という長い人生の愁いが染みつてしまった大人で、心も身体も随分衰えたことを意識するけれど、それでもなお日々再生される細胞も活発旺盛なようで、窶れ草臥れながらも、何もかもを修復出来そうな、昔は知らなかった言葉や例えば植物の名前、興味、思い、知識や思い出などに支えられた、新鮮な見地や感覚、閃き思い付き、快く健康な答えが沸き上がる。
小さな自然、植物との親しき対話の中には、偉大な知恵と力が備わっていて、受け取り次第で、どこまでも学び癒され育つことが可能なのを感じる。

ある人は人間社会の知識ばかりに重きを置くようだが、哀しいことは、興味が偏ってしまうことで、足元や生の現実からまるで逃れるように、社会問題オタクさながら全体社会と云う世の中のニュースを追い掛ける。
大切なのは総てで、総てと言えばその人の心のキャパであり、その総てのバランスが大切なのだ。

私が幼少の頃より模索してきたことは、多くは人社会でも、ごく狭い自分を取り巻いている( 決して自分が中心ではなく、誰かの中心の軌道の隅っこに、そっと邪魔にならぬように、人と同じように出来ない不格好な自分を、恥ずかしく、情けなく恨めしく、けれど社会が窮屈で、自分に始終やって来る思い付きや感覚がとても面白く、そして黙って俯いて立ち尽くしていた )環境の中で、いかに一人一人の心を大切に出来るかということ。・・・いつも気を使い過ぎて、ぐったりする程疲れたけれど。

確かに何からも学びを得ることは出来て、その楽しさを有難く受け取るから、いつもどうあってもそれはそれで良いのだと思えるが、そろそろ選ぶことをせねばならないと、木枯らしの風の中で、我が木の葉を散らしながら溜息と共に感じ、この春一番に包まれながら、その思いを強くするのは、時が熟して、もうこれまでに居られぬ私を誘いだそうとするからだ。

夜の日記は内省的。手紙を書いたのが夜なら翌朝に読み返せ、と昔よく聞かれた知恵、変に暗く内省していないかと。それはそれで良いと思う、生々しくて、人間臭くて、赤裸々で。
さらりと明るく、かしこまってりゃ良いとは思わぬ。この日記も、今宵好き勝手自分のこと記して、このまま放とう。

・・・風が時を運んでくる。季節の風が、昔とよく似た初めての今年の風が、人を、社会を、新しく目覚めさせる。自分の総ての感覚を使って、溢れる沢山の情報を受け取って・・・!
ああ、懐かしく心地よい、私を明日へと向かわせる、春一番に抱かれて。
posted by はるな at 23:03| 東京 ☀| 日記 | 更新情報をチェックする

2017年02月12日

懐かしい服に袖を通し あの頃の私に変装
流石に着こなしは今時で お出掛けしたら
今日の風が吹いてきて 古い裾を靡かせた

見てこんな服着てみたの 同世代の女友達は
物持ち良いねと感心する 思い出の服なのヨ
数十年の時を遡りはせずも 確かに少女気分

そして一日着ていれば 今日の思い出が染みた
今は何時だって 過去と未来の時の真ん中で
昨日は背後の巨大な山 明日は漠々果てしなく

さあ この時間の交差点で 大きく広げよう
風はあの日と似ていても きっぱりと真新しい
全ては今に塗り替えられて 思い出も進化する

時の風は容赦なくやって来て 景色を洗い流す
その現実を納得して 私たちは此処に生きる
虫も鳥も人もみんな 今を愛しく広げながら

今は直ぐに古びるけれど 新たな今を見詰めて
posted by はるな at 21:43| 東京 ☀| 日記 | 更新情報をチェックする