2018年07月03日

へそ子さん

友人の家に行ったら、今朝咲いたんだヨ〜と見せられた、紫色の豪華な一輪の花。
道端の種を拾ってきて去年の秋にベランダの鉢に蒔き、小さな葉っぱの時から、ずっと二人で仲良く冬を越したのですって。ふうん、なかなか親密ね。

豊かに波打ち踊る八重のフレアードレスを纏った貴婦人。
何て名前か知ってる?と聞かれ、ううん、私も初めて見る。誰に訪ねても判らないって、そんなのインターネットで調べればきっとあっさり見つかるだろうと、多くの人は思うのか。友人は図鑑で調べて乗ってなかったと、そして私もその程度で誤魔化して置きたい。

とても神秘的な花、暑さに萎え気味のようで、少しばかり外より冷えた部屋に入れて、ホント綺麗ねぇ、うん凄く上品だろう、と飽かず眺めてた。

ヒト二人+花一人、私は三角関係を意識して、彼女( 花 ) にずっと気を遣って過ごしたが、雄蕊も雌蕊も両方あるし、花はそんな了見狭くないから大丈夫だよと笑う友人、そう言われれば確かにそんな感じが届く、私たちに褒めそやされて、ただ嬉しくて、もっと綺麗に咲こうと、いじらしい様子が伝わるばかり。

数時間一緒に居て、私も花と仲良しになって、友人にこう提案をした。
名前付けてあげなよ、この子に似合いそうな名前。
すると友人は、・・・へそ子さん・・・と呟いた。
駄目だめ、絶対ダメだからねそんなの、ちっとも似合わないもん!もっと気品のある名前。
・・・エレガントだから、じゃ、エレガントへそ子。
駄目〜〜!!ぜーったいにダメ!じゃあもう私が付ける。

で、いつも何かに名前を付ける時のように、じっと本人を見詰め、何が好い?と聞いてみる。
ふわり・・・聴こえたのは、セシリア・・・。
それでその花の名は、エレガント・セシリアとなりました。
友人はいつまでも、大きな花だから、やっぱりジャイアント・へそ子さんだな、とか言っていたけれど。

と、命名については、セシリアで落ち着いたんですが、面白いな、と思ったのは、へそ子の名の由来について。小学生の時に彼の友達が、遊びの中で何かを、へそ子さんと名付けたそうで、それを何故か今頃ふと思い出したらしい。

さて、この友人との事を、このブログ日記を始めた時に、カニパンというタイトルで書いたのを思い出す。遠い日に耳にした小さな思い出の中の言葉が、時を越えて蘇り、今という時の中でまた新しい思い出を作る。

長いながい時の中で、ごく微かな日常の、或る一人の子供の心に残るどうってことないような思い出の灯が、何故かなんとなく消えずに、そして再び輝くんだ。
ああ、この世の小さな営みが、そこらじゅう、ゆらゆらどんぶらこ。
カニパンもへそ子も、私の中にそっと・・・ずっと・・・。読んで下さった皆さんにも、へそ子がそっと・・・。

それを書きたくて、だからこの日記のタイトルは、セシリアでなく、へそ子さん。
posted by はるな at 13:56| 東京 ☀| 日記 | 更新情報をチェックする